私が母から最初にもらったアクセサリー。
それは中学生の時だった。
赤飯を炊かずにもらったもの。
Silver925のピンキーリングだった。
なんてクールな母親なんだ!!!とびっくりした。
最高のサプライズプレゼントに感激した。
お赤飯をたいたら男家族にばれちゃう。
年頃の女の子は恥ずかしいはず。
でも、大人への第一歩をお祝いしてあげたい。
そんな気持ちから選んでくれたのがアクセサリーだったのだ。
18金はまだ早い中学生。
Silver925でも十分大人びている。
本当に嬉しかった。
若くして私を産んだ母は姉妹みたいに
当時から何でも話せた。
親友に話すみたいになんでも話した。
学校や部活の悩み、交際の悩みも相談した。
思春期、多感な時期にいつも力になってくれた。
そばにいてくれる、味方でいてくれるという安心感があった。
でも、一定の距離感をもって
叱り、励まし、同性の親としての態度で
育ててくれた。
母が産んでくれたから、
母がたくさんの愛情を注いでくれたから今がある。
自分が母親になってみて、一層の深い愛を感じる。
母は今だに甘えっぱなしの娘や息子たちが帰省するたび
おいしい夕食でもてなしてくれる。
あったかい布団を準備してくれる。
炊き立てご飯に鮭の塩焼き、
あさりの味噌汁、納豆に卵焼き、
漬け物にしらすにめんたいこ、
おふくろの味で朝を迎えさせてくれる。
そんな母に感謝とギフトを。
母の日じゃなくても伝えたいけど
母の日だから、きちんと伝えたい。
昨年は私と色違いのエナメルネックレスをプレゼントしたから、
今年はイヤリングにしようかな。
母はピアスホールがあいてない。
自分の体にわざわざ傷をつけるなんて、と祖母に言われて育った時代だ。