娘さん3人と奥様にプレゼントをされたお客様 T様のお話。
ご相談に来社されました。
心温まるハートフルなストーリーと映画のようななかなか味わうことのできない旅体験をされたエピソードですので、是非ほっこりしていってください。

 

最愛の娘たち

T様には愛する3人の娘さんがいらっしゃいます。
親子関係は良好で、お風呂にも遠慮なく入ってくるし、会話も多い家族。
いつも楽しそう、賑やかな、笑顔いっぱいのご家族です。
このたび、アクセサリーに興味を持ち始めた彼女たちにプレゼントすることにしました。

 

旅をしていて出会えたキセキ

バックパッカーを若い頃にしていた T 様。
カンボジアを旅しているときにマーケットで某有名高級時計もどきが50ドルで売っていたのを値切って安価に購入されました。
その後、インドを旅しているときに宝石売りに会い、マンションの一室に呼ばれていくと、たくさんの宝石が置かれていました。
興味本位から T様は宝石2０石ほどを、高級時計もどきと交換しないか？と持ち掛けたところ、プラス10ドルくらい出すならOKと交渉され、応じました。

展開が面白すぎて、バックパッカーをオーストラリアやタイでしていた私は夢中になってお話を伺いました。
人との出会いが楽しくてあちこちバックパック一つで旅する人たちは、そこでしか出会えない貴重な経験を求め、多少無茶苦茶なこともやってしまいます。
危険が伴うことは承知の上なのですが、どうしてもマンションの一室に呼ばれれば行きたくなってしまうのです。
（当然そのシチュエーションの自分の判断で危険行為と思えば行きませんよ。）

 

旅の思い出を娘に贈れる奇跡

そんな風にして手に入れた貴石を、娘たちがアクセサリーに興味を持つ頃にプレゼントしようと漠然と考えていたそうです。
そしてその時は2020年2月にやってきました。
娘たちにバレンタインのプレゼントとして渡すことにした T様は、3人の娘たちにどの石が好きか見てもらいました。
自分で選んだ石が自分のネックレスになるのです。
目を輝かせて選びます。
以前その中から、アクアマリンを実母さまにプレゼントされたりしたので、整理されて20石はなかったようですが、嬉しそうに石を選ぶ姿を想像するだけでほっこりします。
きっと、「こんなことがあったんだよ」と T様は貴石にまつわるエピソードや旅の話をたくさんされたのだと思います。

娘さんたちが一粒づつ選定したものをお持ちになりました。

そして、シルバーで名前を彫ったものを枠として貴石に巻き付けるというネックレスをご提案し、製作に入りました。
ダンスをされたり、活発な娘さんたちの肌にあまり良くないものは付けさせたくないので、ステンレスのチェーンにしました。

 

 

最高のパワーストーン

バレンタイン当日。
食事を終えて、ひとりひとりジュエリーボックスを差し出した T様。
娘さんたちは大層喜ばれたそうです。
すぐに着ける子もいれば、大事な時、食事に行くときなどに着ける子がいたり、磨いて大事にしている子がいたり。
ご感想を聞くことができ、大切にされている様子が伺えとても嬉しくなりました。

エピソードを知っていると、製作サイドも感情移入してしまうところがあります。
枠にする名前を彫る作業をした夫はより感慨深げでした。

 

パワーストーンと呼ばれる貴石はたくさん巷にありますが、お父さんが旅の途中で出会った貴石を、ネックレスとして新たに命を吹き込み、娘たちにプレゼントするというのは、これ以上にないパワーストーン、お守りになります。
娘さんたちを想う T様のお話しを伺う間、涙が出てしまいましたし、素敵なお父様がいらっしゃる娘さんたちの成長が楽しみになりました。
 

素敵な体験談のエピソードをお送りしました。
ボリュームが大きくなりましたので、2部編成にいたします。
次回は奥様へのサプライズギフト、感謝のエピソードに続きます。
→「最愛の妻、娘たち~妻編」こちら