今日はジュエリーの材質についてのお話です。
ジュエリーに使われている材質は様々ありますが、今回はマリッジリングの材質について書いてみようと思います!
Jewel 4Urs.でマリッジリングをオーダー頂く時によく質問されるのですが、
「マリッジリングの材質にはプラチナとゴールドでは、どっちが良いですか?」
という、質問を度々されます。
答えは簡単です!
好きな方を選べばいいのです(笑)
というのは冗談で、そもそもプラチナとゴールドでは金属としての特徴が大きく異なります。
その特徴の話をする前に、マリッジリングをする上で、どんな環境に晒されるかを考えてみましょう!
ほとんどの人がマリッジリングは毎日付けっぱなし?!
もちろんお仕事にもよりますが、マリッジリングはほとんどの方が付けっぱなしだと思います。
では、マリッジリングは毎日どんな環境に晒されるでしょうか?
日々の生活の中で、濡れる、擦れる、ぶつける、または重い荷物を持つ時や立ち上がる時に床や机などに手をついて強い力が加わるなど様々な環境に晒されます。
マリッジリングは、そのような環境下でも長い期間耐えられる強さを持っていなければなりません。
その上でプラチナとゴールドはそのような環境下でも金属として、劣化をする事が少ないという点で、とてもマリッジリングに向いている金属であると思っています。
では、どちらがよりマリッジリングに向いているのでしょうか?
ここでプラチナとゴールドの金属としての特徴の違いをお話致します。
ゴールドの特徴
ゴールドのメリット
ゴールドと言っても色々ありますが、ここではK18のお話をさせていただきます。
K18とは、75%が金、残りの25%は銅や銀などを混ぜた金合金の呼び方ですが、この25%の金属の混ぜる比率により、さまざまな色のK18を造ることができます。
代表的なイエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド。
変わったところでは、グリーンゴールド、レッドゴールド、ブラウンゴールドなどゴールド(金)にはとても多くの色を選ぶことができるというメリットがあります。
これはプラチナには無い、ゴールド特有の特徴でゴールドを選ぶ方は色の魅力で選ばれる方が多いと思います。
そして、ゴールドのメリットとしてもう一つあげられるのが、硬いという点です。
硬いということは、衝撃を受けた時に変形が少ないということと、デザイン的に細めのデザインでも作りやすいというメリットがあります。
ただ、この硬いということが逆にデメリットになってしまう場面もあるので次の項目でその点に触れたいと思います。
ゴールドのデメリット
ゴールドのデメリットを聞かれた時、私が1番にお伝えする点は「ゴールドは摩耗に対して弱い」という点です。
先ほど、ゴールドの硬さは衝撃に対して強くなるのでメリットがあると書きましたが、実はゴールドは、摩耗に対してあまり強くありません。
金属の硬さを表す言葉の中で「硬度(こうど)」と「靱性(じんせい)」という言葉があります。
先ほど書きました「硬さ」は「硬度」のことです。
そして、デメリットとなってしまう「摩耗に弱い」という点が「靱性(じんせい)」が小さいという点なんです。
さて、「靱性(じんせい)」とは何でしょう?
「靱性(じんせい)」とは、金属の粘り強さを表すのですが、簡単に言うと「擦れることによって、削れてしまいやすい」ということです。
日々の生活の中で「擦れる」ということは、避けては通れません。
掃除洗濯、炊事や物を持つなど日常生活をおくるうえでマリッジリングが擦れるという場面は多々あり、そのたびに、マリッジリングは少しずつ削れているのです。
数十年使い込まれたゴールドの指輪の下の部分がとても薄くなってしまっているものが多いのですが、少し薄くなるだけなら問題ないのですが、ペラペラな状態にまでなってしまうと指にあたる部分が痛くなってしまったり、リングサイズを変えなければならない状況になってしまった場合に修理ができないといわれてしまう事があります。
これがマリッジリングをゴールドで製作するうえでデメリットとなってしまう1番大きな要因です。
そうならないためにも、ゴールドのマリッジリングを購入する際には指輪の下の部分の厚みが余り薄いものは避けたほうが大事なマリッジリングを長い期間使えるようになります。
次回はプラチナのメリットとデメリットについて書きたいと思います。
ではまた次回もよろしくお願いいたします。