Jewel 4Urs.official

自分らしいジュエリーで彩りを

父が教えてくれること

約3分

お誕生日おめでとう。
少し前、父の誕生日だった。当日電話したのに照れくさくて言えなかった。
孫たちが口々におめでとうおめでとうと携帯を取り合いながら笑顔でやりとりしているさま
そんな様子にありがとうありがとうと嬉しそうに返す声がスピーカーフォンごしに聞こえる。
「切るよ、明日も早いから。またねー。じゃあねー。」

父と話しているとどうもいつもの自分と違う。
やたら不愛想になったりトーンが低くなる。

長女のわたしは、父に溺愛されてきた。
もちろん今もそうだと思う。
いや、きょうだい平等に溺愛されている。
ちょっと、こんな父親いるだろうかというレベルだと我ながら思う。

ただ、父は言葉のチョイスがへたくそ。
表現の仕方がへたくそ。

私たちはわかっているけど、それでもケンカになったりいい歳になっても言いたい放題しあう。
こんなに愛情深い人はいない。
こんなに人間味に溢れる人はいない。

父はいつも子供たちのことを考えてくれてきた。
毎年毎年、あちらこちらに連れていってくれた。
夏には海水浴、冬には雪山。
いつもバックミュージックはおきまりのユーミンだった。
新幹線や寝台列車にもよく乗せてもらったし、とにかく家族で楽しむことを好んでくれた。
おかげできょうだいはみんな仲良し。
今でも思い出話に花を咲かせたりする。
そして、今でも大家族で年に一度は旅行をしたり、何かと集まることが多く、いつも笑いに溢れている。

私自身母となり、現実的に、父がしてきたことの凄さを思い知っている。
遊びにしても、仕事にしても、無鉄砲な父だが、
とにかく愛情深いという点では群を抜いている気がしている。

小学校の修学旅行の時、はじめて手紙をもらった。
手紙なんて絶対捨てない私のはずが、どうしても見当たらない。
とにかくうれしかったことは覚えているけど、もう一度読み返したい。
22歳、1年間私が家を空けた時、手紙をもらった。
これは大切にとってある。
何度読んだかわからない。
36歳、主人と付き合って20周年の記念の時、メッセージをもらった。
ありがとうを滅多に言わないのにありがとうと記してあった。

父は、いつもはたいしたことは言わないけど、ここぞのときや、私が迷っているときはいつも背中をおしてくれる。
決して決定的なことは言わない。
決めるのはいつも自分。
いつも信じて待っていてくれる。
そんな姿勢に何度救われたかわからない。

これからも、うるさく言うよ。
ケンカも沢山するよ。
私が本気で言いたいこと言える、気を遣わずに言える数少ないひと。
お誕生日おめでとう。
今年はユーミンのコンサートへでも連れて行こうか。

私は父に愛されている。それが自信になる。

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