メディアのニュースや報道でも、嫌というほど感じるように、１００のことを5ないし１の切り取りで歪んで受け取られることが多くあります。
自分の想いを誠意をもって伝えていても、第三者が入ることで伝わらないことは多くあります。
だから新聞記者やライターが関わるメディアは、よほど信用をおいてないと真意と違うほうに伝わってしまうなぁという怖さをもっています。

自分の言葉で１００伝えたいなーって思うけど、なかなか私の文章力では弊社の職人の偉大さをお伝えすることはまだまだ難しいです。
沢山書いて、知っていることをお伝えして、少しずつ ふ?ん、へぇ?
が増えていってくれたら嬉しいです。
きっと、この私のブログを覗いてくれるほとんどの方が、弊社を知ってくださって、どんなこと書いてるのかな、どんな仕事してるのかな、どんな人たちなのかなって思ってくれている方だと思います。
いつも遊びに来てくれてありがとうございます。
まだ私は３９年しか生きていない未熟者で、夫とも付き合いが始まって２３年で知らぬことがきっとまだまだあるような気がする奥深い人なので、魅力をお伝えしきれる自信がないのですが、それでも、自分の言葉で知っていることを伝えていきたくて今日もこうしてPCに向かっています。

1代目の義父が頑張り抜いてきた貴金属加工の仕事を、2代目の夫が継ぎ、日本の指輪職人として5本の指に入るまでの地位になり、賞をいただいたり、大手社長にご挨拶にお越しいただいたり、偉業を成し遂げてきました。
とにかくすごいことをやってきた、やっている二人を、どうにかして、下請けとしてではなく、脚光を浴びてもらいたい。
ジュエリークラフトマンとして技術がある二人だから、と思いながら、義父もいい歳になってきました。
もちろん、彼ら自身が脚光を浴びたいなんて思っているわけではないので、ここはあくまでも私の妻としての望みであって、実際一番の喜びは、多くの方の手元に弊社で作ったジュエリーが届くことであります。
紛れもなくこれが一番の幸せでございます。

ここら辺で本当に私の腕の見せ所で、期限の迫ってきていることをしっかりと受け止めてとにかく広めたい。
技術力の高さも、リーズナブルさも全ては一人でも多くの方が弊社のジュエリーで幸せになってほしい、つくることを純粋に楽しみながら愛おしく手をかけ、大切につくる作品となる喜びからできていると知ってほしい。

他社と、競合と差別化をどう図っていくかということにもなるんですが、やらないことを決めることは一つだとよく夫と話しています。
家族単位でやっている小さな工房だからこそ、やるべきこととやるべきではないことをしっかり見極め、3代目に繋いでいけるような仕事をしなくてはなりません。

3代目が進路として選んでくれるように大きくならなくては。
それが私の一番大きな仕事です。

先日、小学校で「大きくなったら何になりたいか」という質問に対して、指輪職人と書いてあるのを見たとき、目頭が熱くなりました。
絶対にその想いを今だけのものでなく、育んでいけるよう、私や夫が今できることを頑張らなくてはと思った次第です。

いくらお客様に喜んでいただけても、仕事として成り立っていないようでは経営を続けることは不可能です。
しっかりと経営をし、3代目の息子たちが、ここで僕らもやってみたい！！と心から思えるような仕事をし続けなくては事業承継は成り立ちません。

 

夫が今、仕事の合間を縫って、こつこつブログの記事を溜めています。
職人としての記事を書いています。
私は妻として日常や考え、ストーリーを語っていけたらと思っています。