別れと出会いのシーズン。
お子様の卒業、卒園、ご自身の卒業、
謝恩会やパーティー。
お手持ちのパールを身に着けられた方も多いことでしょう。
パールをお持ちでない方も沢山いらっしゃると思います。
私自身、フォーマルなパール、わかりやすく言うと
値の張る真珠は現在持ち合わせていません。
よほど必要なときは、母に借りたりしています。

海水真珠というのは高級で、例えばアコヤパールなど数十万?数百万しますよね。
ダイヤモンドは幸い婚約指輪で上質なものをいただけました。
けれど、いわゆる“いいもの”というのは、
金庫保管になり、
正直なかなか日常使いができない実情です。
そういった方が多いからか、
最近では婚約の際、指輪の購入を希望されないカップルも多くいらっしゃいますし
長く使える時計にしてみたり、結婚指輪を婚約指輪と兼用になさったり
新婚旅行を豪華にしてみたり、新生活費用に充てたり。
時代的に、あまり出番のない“品質のよい高級なジュエリー”にお金をかけるよりも、
日常使いできるものが嬉しいといった考え方が主流になってきているように思います。
弊社でもエンゲージリングのオーダーは確実に減っていますし
業界全体も婚約指輪に関しては落ち込んでいるようです。
堅実的な若者が多くなっていることもありますし、
風潮的になんとなくそういう習わしだから、
という短絡的な理由で物事を選択しない、
強い意志も感じられます。

パールの話に戻りますが、パールといっても
値段はピンからきりまで、種類や色も沢山あります。
一般的に知られているところで挙げてみると
海水真珠と淡水真珠、そして貝パールやコットンパールなどのイミテーションパール。
になるでしょうか。
海水真珠は海水に生息している貝から採れ、アコヤ貝から採れるアコヤパールなどがあります。
淡水真珠は湖や川で生息している貝から採れ、淡水パールと呼ばれます。
値段は巻きや照りなどの基準で決まります。現在では海水も淡水もほぼ養殖です。
貝パールやコットンパールはパールを模倣した人工パールでイミテーションパールと呼ばれます。

パッと見、どれも素人目にはわからないものも多いです。
デザイン性も優れていたり、扱いやすかったりしますね。
私自身、パールの目利きができるわけではありません。

花嫁さんですら、コットンパールを身に着けたりしますし
冠婚葬祭のルールやマナーもだいぶやんわりしてきていると思います。
グーグル検索すれば、どれが本当だかわからないほどに情報が溢れていますし、
パーティーの形態も多種多様です。
自分らしさを模索すると、必ずしも海水真珠がすべてではないでしょう。

海水真珠を販売している高級な売り場では、淡水パールなんて
というような言われ方をされることもあるようですが

そもそも土壌が違いますから、引き合いに出すものではないと思われます。
車だったら、高級車を選ぶ人あれば、乗りやすい軽自動車を選ぶ人がいます。
家だったら、広い土地に豪邸を建てる人がいれば、中古物件を自在にリフォームして快適に過ごす人がいます。
それぞれが良しとする基準がありますね。

私が普段身に着けているものは淡水パールです。
以前カジュアルなアコヤパールネックレスも着けていましたが
やはり、淡水パールは汗に強かったり衝撃に強かったり扱いやすいです。
淡水パールは池蝶貝を使って育てたもので、核がなく芯まで真珠層で出来ているため丈夫なのです。
養殖パールは、大きさや色なども決めることができるわけなんですね。
けれど、貝の中で作られるわけですから、傷やへこみなどの風合いがあるわけです。
均一に整えられたものはよほどハイジュエリーかイミテーションパールと想像がつきますね。
傷や凹みがあり、一つ一つ違う点でも、私はパールやオパールなどが好きなわけです。

今日は3/31。年度末。
退職される先生がたにお別れをしてきました。
私たち夫婦が理想です。とありがたいお言葉をいただけて涙でした。
先日は専門学校に進むいとこに淡水パールのピアスをプレゼントしました。
とっても喜んでくれました。

別れと出会いの季節。
明日からの新生活。
新たな装いに自分らしいパールをプラスしてみてはいかがですか。